風邪のときの薬の飲み方
風邪をひくと、薬のお世話になる、
という方がとても多いかと思います。
しかし、薬は毒でもあるのです。
風邪を治して健康になりたいからこそ、
薬の飲み方には注意しないといけません。
風邪で薬を飲むときに注意したいポイントをまとめてみました。
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★飲んべえは市販の風邪薬を使わない
日ごろから日常的に、かなりお酒を飲んでいる、
という方は、風邪薬を飲むときは注意です。
市販の風邪薬にも含まれている
解熱剤の「アセトアミノフェン」の代謝物には肝毒性があります。
飲酒習慣のある方は、アルコールを多く代謝するので、
本来は薬の分解のために使う、反応系の活性が高いです。
そして、アセトアミノフェン服用後に
代謝産物の肝毒性が原因とおもわれる
肝不全を起こした例もあるのです。
飲酒習慣があるなら、風邪のときは、
市販の風邪薬を飲まないようにしましょう。
薬剤の副作用を防止するために、
風邪薬や抗生物質を服薬したら、原則として禁酒しましょう。
★抗ヒスタミン剤は眠くなる!
市販の風邪薬には抗ヒスタミン剤が含まれています。
風邪による鼻水の量を減らす効果があるとして、
パッケージに記載されています。
しかしこの抗ヒスタミン剤には、眠気をもたらす副作用があります。
オフィスで居眠りするくらいならいいですが(よくもないか?)、
車を運転するような場合は、
抗ヒスタミン剤を含む風邪薬は飲まないようにしましょう。
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居眠り運転のもとになってしまいます。
★抗生物質はウイルスを倒さない
風邪をひくと、抗生物質を飲まなきゃ! という気になりがちです。
しかしウイルスに対して、抗生物質は無効です。
抗生物質は細菌を倒すためのもので、
ウイルスが原因の風邪には意味がないのです。
ただし、細菌のせいで免疫反応の炎症が
起きているときは、抗生物質が有効となる場合があります。
ウイルスでもっとも可能性が高い鼻かぜウイルスでは、
細菌感染をともなうことが少ないので、
抗生物質をいくら飲んでも、風邪治療効果はありません。
ただし子供の場合は、
風邪により中耳炎を引き起こしやすいため、
中耳炎の原因となる、細菌には抗生物質が効果的となります。
中耳炎を併発してしまったときは、抗生物質に効果があります。
★抗生物質は咳が続くときに飲むと効果あり
ウイルス性の風邪の場合、1週間程度で熱はおさまります。
しかし風邪の症状のうちで、咳は数週間、続く場合があります。
これは、ウイルス性ではなく、
細菌の一種であるマイコプラズマ肺炎の可能性あります。
マイコプラズマ肺炎の場合、抗生物質が効果を発揮します。
しかし、咳が続いたからと、
以前処方された飲み残しの抗生物質を服用するのはいけません。
マイコプラズマ肺炎に有効な抗生物質は限定されているので、
それに合った抗生物質を飲まなければいけないのです。
あまりに咳が長引くときは、肺炎や百日咳などの
違う病気を疑う必要もあるでしょう。
気になるときは、医療機関に相談することをおすすめします。
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