泣くのはいいこと?悪いこと?

泣いてストレス解消できるのは理由がある

 

思いっきり泣くと、すっきりするものですよね。

 

辛くて苦しくても、さんざん泣いて、涙がかわいた後には、

気持ちが軽くなっていくものです。

 

これは決して気のせいではありません。

 

「カタルシス効果」によるものなのです。

 

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何かに心を動かされて、感情がどんどんあふれてきたあと、

すっきりすることをカタルシス効果と言います。

 

私たちは、普段の生活では、なんらかの役割を当てはめられています。

 

「社会人」としての枠、「会社員」としての役、

あるいは「親」「配偶者」などなど・・・。

 

そして、その役割に沿って、ふさわしいふるまいをすることが求められます。

 

 

それは大事なことでもあるのですが、

同時にその枠に自分をはめすぎると、どこかでずれが生じてしまいます。

 

 

心のどこかに、「本当の気持ちを出し切れてない」という

ストレスをかかえるようになります。

 

そんなもやもやして気持ち、溜め込んでいるとつらいものです。

 

 

 

 

そういうときに、心を許せる人とじっくり話をしたり、

泣ける映画を見たりして、感極まってくると、涙が止まらなくなったりします。

 

そして涙と共に、カタルシス効果が得られるのです。

 

 

 

 

 

 

 

涙については、面白い研究結果があります。

アメリカのある生物化学者による研究者によると、

涙の成分を調べたところ、

ストレスに関連した物質、ホルモンが含まれていたんだそうです。

 

 

 

代表的なものが「ロイシン・エンケファリン」です。

これはいわゆる「ランナーズハイ」などの快感をもたらす、

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脳内モルヒネ「エンドルフィン」のひとつです。

 

 

 

ロイシン・エンケファリンには、

ストレスによって生まれる神経反応を楽にする作用があります。

 

このほか、ストレスを感じるときに分泌される

「ACTH」という副腎皮質刺激ホルモンも見つかっています。

 

 

 

 

涙は、過剰に分泌されたこれらの物質を排泄する

役割を果たしているのではないか? 

という意見が、この研究では提言されています。

 

 

 

泣くとすっきりするのは、

つまりストレスが「排泄」されてから、

と言いかえると分かりやすいかもしれません。

 

そう思うと、辛いときは泣いたほうがいいってことですよね。

 

 

 

 

 

感情が高まると出てくる「」というもののメカニズムについて、

実はまだ解明されていないことも多いです。

 

 

でもひとつ言えるのは、ストレスがたくさんたまると、

涙も流せないことがあるということです。

 

「以前は泣けたのに、今は泣きたくても泣けない」という現象です。

 

 

こうなると、ストレスがかなり溜まっている証拠と言えるかもしれません。

 

 

 

理性ばかりを優先して、

あるいは社会で割り当てられた枠に

自分をはめようとするのはいけません。

 

 

感情を無理におさえている生活を続けていると、

感情をつかさどる脳の大脳辺縁系のはたらきが抑制され、

感情がうまく外に出せなくなるということがあります。

 

辛すぎると涙が出てこなくなる、というのは、

これと関連しているのかもしれません。

 

だから、泣きたいとき、泣けそうなときは、泣いたほうがいいわけです。

 

ストレス解消にも役立つし、泣けるときはどんどん泣いていきましょう。

 

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