肩こりにひそむ病気に注意
肩こりは、
筋肉が緊張状態となって血行が滞り、引き起こされるものです。
マッサージをしたり、動かしたり、
温めたりすることで、緩和させやすくなります。
肩こり解消のために、いろいろやってみたけれど、
それでも治らない、という場合は、
もしかしたら背後に病気がひそんでいるのかもしれません。
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放置せずに、病院を受診ましょう。
手術の必要ないケースなら、
鍼灸やカイロプラクティックによる代替医療も選択肢となりえます。
一見、肩こりと似ている病気はいくつかあります。
肩こりだけではなく、
胸部や腹部の痛み、しびれ、めまいを伴う場合は、
病気のシグナルである可能性があります。
★変形性頚椎症(へんけいせいけいついしょう)
背骨は椎骨と、クッション材である椎間板が重なっています。
加齢、激しいスポーツで、椎骨が変形してしまい、
それが肩の痛みを引き起こしてしまいます。
骨にとげのような突起(骨棘)ができて、
レントゲンでも見ることができます。
変形しただけでは、
肩こりにすぐつながるわけではないのですが、
進行すると、肩の痛みが生まれます。
あわせて、頸部と腕のしびれなどの症状が伴う場合があります。
★椎間板ヘルニア
頸椎のあいだには、椎間板があります。
椎間板が、背骨への衝撃を和らげるはたらきをしています。
椎間板は、髄核(ずいかく)というゼリー状の部分、
それを取り巻く繊維輪からできています。
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加齢、頸椎への負荷で、椎間板が変形してしまいます。
繊維輪に亀裂が入り、
髄核が飛び出てしまう状態を「ヘルニア」と呼んでいます。
頸椎椎間板ヘルニアは、
頸椎から神経が刺激され、
首や肩の痛み、腕、指のしびれ、
手を動かしにくいなどの症状が現れます。
★胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)
肩こりに加え、腕、手、指のしびれ、
徒労感、冷えなどの不快症状がでる病気を、
「胸郭出口症候群」と言います。
首の付け根から腕にかけてのところに「胸郭出口」があります。
その部分は、肩こりや肩こりによる姿勢の変化で、
肋骨や頸部の筋肉、胸部の筋肉などの
機能異常に悪影響を及ぼしやすいです。
神経の圧迫やストレスがかかると、上記の症状が出ます。
★むち打ち症
自動車で追突事故に遭ったり、
スポーツで接触したことにより、
頸部の筋肉、靭帯、椎間板を痛めてしまうことを
むち打ち症といいます。
肩に近い部分の痛みなので、
肩こりと混同されてしまうことがあります。
交通事故にあったときは、
さすがに「肩こりではない」と気づくと思いますが、
スポーツで接触し、それと気づかず
肩こりだと勘違いしてしまうことはあるようです。
早めに気付いて、治療を開始しましょう。
ポイントは、肩こりのほかに腕や手のしびれなど、
ほかの症状も伴うかどうか、にあると言えるかもしれません。
気になるようなら、早めに受診して、
早めに回復させておいたほうがいいですね。
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