便秘の種類と原因
便秘には、分けると細かいカテゴリがいろいろありますが、
その中でも、一般的に悩んでいる人がたくさんいるのが、
機能性便秘のいずれかと言えます。
スポンサードリンク
機能性便秘とは、排便に関わる機能や、自律神経に原因があり、
便秘となるものを言います。
この機能性便秘は、大きく分けて、急性便秘と慢性便秘があります。
急性便秘は、一時的に便秘になっている状態です。
生理の前とか、ダイエットして食事量が減ると、
便秘になることがありますが、これが急性便秘のあらわれです。
慢性便秘とは、比較的長期に渡り、大腸の機能異常が続く状態です。
慢性便秘には、弛緩性便秘、直腸性便秘、けいれん性便秘の3つがあります。
★弛緩性便秘
主に、腹筋力が低下することで、便を送り出す力が弱まり、
腸の動きが悪くなることが原因で引き起こされます。
常習の便秘の場合、そのほとんどがこれです。
高齢者や妊娠経験者によくある症状でもあります。
腹痛など、強い症状が出ることは少ないです。
しかし便秘が長く続くと、腹部飽満感や食欲不振などの症状が出てきます。
★直腸性便秘
便が直腸内に送られても、正常な排便反射が起こらず、
直腸内に便が停滞するという状態のことを言います。
排便反射は我慢していると、数分で収まってしまいます。
時間がないなどの理由で、便意をがまんしていると、
直腸が鈍感になってしまって、便が肛門の近くまで下りてきているのに、
スポンサードリンク
なかなか出せないようになってしまいます。
長い間腸内にとどまっている便は、
水分がかなり吸収されてしまっています。
だからとても固くなってしまい、排便しにくくなります。
★けいれん性便秘
弛緩性便秘とは逆の状態を言います。
大腸のぜん動運動が強すぎるために、便秘になります。
日ごろのストレスや睡眠不足などにより、副交感神経の過緊張が起こり、
腸が過敏に反応し、けいれんした状態になり、
便の通りが悪くなってしまいます。
便意は強いのに、なかなか出ずに、
出たとしてもコロコロとした少量の便だったり、残便感があったりします。
ストレスの他、下剤を乱用していると、
過敏性腸症候群の便秘型になりやすくなります。
この便秘では、腹痛を訴えることがあります。
食後に痛みを感じることが多くなります。
機能性便秘の主な要因として、繊維の少ない、偏った食事をしていたり、
小食だったりすることが挙げられます。
また便秘薬を常用していると、機能性便秘になりやすくなります。
薬の刺激で便意を起こしているので、腸機能が低下してしまうのです。
また、加齢も便秘の要因となります。
加齢により、腹筋などが筋力低下します。
腸管の運動機能が低下します。睡眠不足も便秘となります。
排便コントロールをするための、自律神経が、
睡眠不足により不安定になってしまうのです。
高血圧や自律神経失調症、甲状腺機能低下症などの
疾患が背後に隠れていることもあります。
心配なようなら、医療機関の受診をおすすめします。
スポンサードリンク