レム睡眠とノンレム睡眠
眠っている間、わたしたちはただ泥のように
一定の状態で眠り込んでいるわけではありません。
一定のリズムで脳波が切り替わっています。
その流れは以下のようになります。
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まず、寝付くと、少しずつ睡眠が深くなります。
最も深くなり、しばらくすると、今度はだんだん浅くなります。
そしてまた深くなり・・・というのを繰り返します。
多くの人の睡眠周期は約1.5時間です。
一晩に、レム睡眠とノンレム睡眠が5回程度、切り替わります。
睡眠が浅くなったところで目がさめると、
眠気が少ない状態で起きられます。
すっきりとした目覚めになります。
寝付いてから6~7時間半、
9時間経過した時に目覚ましをセットしておくと、
ちょうど睡眠が浅いときに起きられるので、すっきり起きやすくなります。
ぜひお試しください。
睡眠には、その深さにより、4段階があります。
そして、その性質には、2種類があります。
それがレム睡眠とノンレム睡眠です。
レム睡眠とは、Rapid Eye Movementの頭文字を取った言葉です。
早く目が動く、と書いてREMです。
眠っているのに、目玉がしきりに動いている状態にあります。
ノンレム睡眠は、脳全体の活動が少なくなる状態です。
脳が休んでいる状態が、ノンレム睡眠です。
脈拍数や血圧、呼吸数も減っています。
そして内臓も休んでいます。
ノンレム睡眠は私たちの健康にとって、
とても大切な役割を果たしています。
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ノンレム睡眠の間に、成長ホルモンが分泌されます。
病原菌に対する抵抗力を高めます。
成長ホルモンというと、子供が成長する時だけのもの、
というイメージをもちがちですが、
実は大人にとってもとても大切なホルモンです。
成長ホルモンが、大人の日中に傷んだ細胞を補正してくれます。
「寝ている間に美肌が作られる」と言いますが、
これはこの成長ホルモンのはたらきによります。
眠ったばかりのときは、レム睡眠の時間は短いです。
しかし朝に近づくにつれて、長くなっていき、
睡眠周期の約30%を占めるようになります。
レム睡眠中は、全身の筋肉がゆるんでいます。
体が休まっている状態です。
しかし、レム睡眠中、
脳は起きているときとおなじくらい、活発に活動しています。
レム睡眠中に起きると、夢を思い出しやすくなります。
レム睡眠によって、記憶を定着させたり、
起きているときの行動のシミュレーションをしていると考えられています。
人間は1日のうち、3分の1は眠って過ごすことになります。
それを考えると、時間がもったいと思うかもしれませんが、
このように睡眠には、とても重要な役割があるわけですね。
起きているときと同じくらい、大切なはたらきをしています。
だからこそ、夜はしっかり睡眠時間を確保して、
良質な眠りを得たいですよね。
しっかり眠って、翌朝すっきり起きられるように、
睡眠のサイクルを利用してみるといいかもしれませんよ。
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