冷え性というのは、
普通の人が寒さを感じないくらいの環境なのに、
手足や腰、全身が冷えてツラい状態になることを言います。
冷え性の女性が増えています。
西洋医学では、原因疾患がはっきりしない冷え性は、
病気として扱われません。
しかし漢方医学では、冷え性は治療の対象です。
冷え性を改善するためには、漢方の力を借りると良いかもしれませんね。
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冷え性には、いろいろな原因が考えられます。
冷え性改善をするためには、その原因を知っておくことが大事です。
冷え性の原因には、大きく分けて、
栄養不足、新陳代謝の低下、自律神経の乱れの3つがあります。
★栄養不足
食事はその80%が熱エネルギーをつくることに使われる、と言われています。
しかし、食事の栄養バランスが悪いと、
体内でじゅうぶんな熱をつくることができなくなってしまいます。
それが冷え性となってしまう、と考えられています。
また、きちんと栄養を摂っているとしても、
胃腸が虚弱だと、うまく栄養を取り込めなくなるので、
体が冷える原因になってしまいます。
★新陳代謝の低下
体が1日につくる熱の約60%は筋肉によって生み出されています。
だから、筋肉の量が少ないと、熱を創り出す機能も落ちてしまいます。
とくに、足の筋肉には、血液を循環させる役割もあるので、
この部分に筋力が足りないと困ったことになります。
筋肉量が少ないこと、運動不足などが原因で、
血行不良やむくみを引き起こしてしまいます。
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新陳代謝が低下すると、
そもそもエネルギーを生み出す力が弱くなってしまいます。
筋肉量の減少、新陳代謝の低下が起きると、
基礎代謝の低下を招いてしまうことになります。
★自律神経の乱れ
自律神経とは、呼吸、血圧、脈拍、体温などを
自動的に正常な状態にコントロールしている神経のことです。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと、
体温調節が上手くいかなくなります。
自律神経を乱す原因として、
ストレス、女性ホルモンの乱れなどが考えられます。
漢方では、対内の「気(き)、血(けつ)、水(みず)」の
バランスが乱れた以下の3つの状態を冷え性と呼んでいます。
このバランスが整って、めぐりが良くなると、冷え性が改善できるとされます。
①気の低下 気虚(ききょ)
「気」は血や水を体内にめぐらす原動力です。
気の低下も冷え性の原因となります。
気の低下があると、瘀血や水毒も引き起こしてしまうおそれがあります。
②瘀血(おけつ)
血の巡りが悪い状態をいいます。
血液の循環が悪いことで、
生理痛、月経不調、肩こりなどの症状が現れることがあります。
③水毒(すいどく)
血の巡りが悪い状態を言います。
消化器官に過剰な水が溜まると、胃腸が弱り、
消化機能も低下してしまいます。
冷たい飲み物を飲みすぎて、
胃腸の機能が低下してしまうのも水毒の状態の1つです。
以上を改善できると冷え性の解消にもつながります。
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