胃をいたわろう
気温が上がってくると、なんだかだるくなってくるものです。
食事をすると、なんだか胃が重くなるな・・・
と思いやすいのもこの時期。
胃の調子は、一度悪くなると、持ち直すのに時間がかかるので、
早めに対処しておきたいものです。
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胃のはたらきは、食べたものを一時的に溜めておいて、
消化吸収しやすいようにドロドロの状態にすることです。
胃からは胃酸が出ています。
これは、食物についてきた細菌などを殺菌するためのものです。
この胃酸、体が弱っていると、
自分の胃そのものをいためてしまうことがあります。
通常は、そうならないように、胃には粘液があって、
食べ物と胃酸を混ぜ合わせて十二指腸に送るための
ぜん動運動が、胃酸の出過ぎをコントロールしています。
しかし、気温が高くなって疲れやすくなったり、
不規則な生活を続けていたりして体が弱ってくると、
胃酸と粘液のバランスが崩れてきます。
ぜん動運動も上手く行われなくなります。
このようにして、胃のトラブルが起こってしますのです。
胃のトラブルには、大きく分けて「胃もたれ」「胃痛」「胸やけ」があります。
胃にトラブルをかかえている方は、
自分がどんなトラブルにみまわれているのか、思い返してみましょう。
★胃もたれの特徴
ぜん動運動が低下して、消化が上手く行われないことで引き起こされます。
胃の中にいつまでも食べ物が残ってしまっている状態なので、
胃がもたれたような、すっきりしない状態になります。
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★胃痛の特徴
空腹時、寝ているときなど、胃に痛みを感じる状態です。
胃は、みぞおちの周囲にあります。
朝起きたとき、お腹が空いているとき、
みぞおちあたりに痛みがあるかどうか、確認してみましょう。
もし痛みがあるようなら、胃痛になってしまっているおそれがあります。
胃痛は、胃酸が出過ぎてしまって、その刺激で引き起こされるものです。
★胸やけの特徴
胃酸が食道を逆流して、食道の粘膜を刺激することで、引き起こされます。
胃酸の濃度が高いと、こういう症状が出てしまうものです。
胃にこういう症状がある場合は、まずは胃にお休みを与えてあげることが大事。
胃の調子がおかしくて食事をしたくない、というとき、
「栄養をつけるために食べたほうがいいよ」という
アドバイスをもらうことがありますが、これは間違い。
ただ、全く食べないのはいけませんから、
消化に良いものを、少量食べるのがおすすめです。
胃が痛いからと食事を抜いてしまうと、
かえって症状が進行してしまうおそれがあります。
とくに、胃酸が出過ぎて胃の調子が悪くなっている場合は、
長時間胃が空になると、かえって胃酸がもっと出てしまって、
胃が荒れてしまいます。
全く食べないよりも、消化の良い食べ物を少し食べるほうが、
胃酸の出を抑えられて良い場合があるのです。
消化が悪い食べ物は食べてはいけませんよ。
例えば、油が多く含まれるもの、食物繊維が多く含まれるものはNGです。
食物繊維は、いつでも体に良いと思われがちですので
調子のよくないときは少し控えましょう。
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